Item Number 24
一昔前までは、お米と言えば「コシヒカリ」か「ササニシキ」であり、作付面積も1位のコシヒカリに対してササニシキは僅差の2位で、まさに東西の横綱のような存在でした。
ですが現在では、コシヒカリやひとめぼれやミルキークイーン等コシヒカリ系がほとんどで、ササニシキは滅多に見かけることがなくなりました。
現在流通している品種と比べると耐病性・耐冷性・耐倒伏性に劣っていた上に、1993年(平成5年)の記録的な冷夏により大きな被害を受けたことで、ササニシキを作る生産者が激減、今では作付面積は僅か0.4%という幻のお米になってしまったのです。
コシヒカリとコシヒカリ系の品種が、より柔らかく、より甘くを追求して品種改良の中でもち米の特徴が混ざっていることに対し、ササニシキは純粋な昔ながらのうるち米と言えます。
現在は、コシヒカリ系のもちもちと柔らかく甘みの強いお米に人気が集まっていますが、これは食の欧米化が影響していると思われます。
味の濃いおかずに負けない、濃い味わいのお米が求められるようになったとも考えられます。
一方でササニシキは、純粋はうるち米の特徴そのままに、モチモチ感は控えめでサラリとした食感と旨味が特徴です。
かつては、お寿司屋さんのお米と言えばササニシキであったことからも、昔ながらの和食に合うごはんと言えます。
モチモチとしたコシヒカリ系とサラリとしたササニシキの差は、デンプン質の違いによります。
お米のデンプンは「アミロース」と「アミロペクチン」という二つの種類によって構成されています。
アミロペクチンはその構造上、同じ時間でのブドウ糖の吸収量が多くなるため、食後の血糖値の上昇度も大きくなることがわかっています。
ササニシキはコシヒカリ系のお米より血糖値を上げにくく、身体への負担が少ないお米と言えます。
宮城県石巻市。
代々続く米農家の木村さんの田んぼがある桃生・河南地域は、農家の4割がササニシキを生産し続けてきたササニシキの里です。
木村さんの田んぼは、お米を食べた人が元気に健康的なることを意識したものになっていて、お父さんの代から農薬と化学肥料を使わない栽培法に切り替えて、約30年以上も続けられています。
そんな木村さんの田んぼには様々な生き物が棲んでいます。
イナゴ、シオカラトンボ、アマガエル、子守蜘蛛、ザリガニ、ウシガエルやヒトリガのような珍しい虫も。
生き物の多様性は、持続可能な生産活動の理想的な姿でもあります。
ピロール農法とは、田んぼや畑に棲むラン藻(シアノバクテリア)を増やしていく農法です。
有機肥料を主原料とした“ピロール資材”を、田んぼの土に漉き込むことで、土壌をラン藻が好む中性から弱アルカリ性に変えて、ラン藻を増やしていきます。
ラン藻は二酸化炭素を吸収して、光合成を行って酸素を放出します。
ラン藻が増えて酸素を沢山含んだ土壌は、微生物からミミズやカエルなどの生き物が増えていき、“肥沃な土地”に変わっていきます。
酸素がいっぱい生まれる肥沃な土は、カルシウムなどのミネラルやビタミン類がいっぱい詰まった「健康で栄養豊富な美味しいお米」を育てます。
私の両親が農薬や化学肥料を使わずにササニシキを作り始めたのは1987年。
草取りに苦労しながらも黄金色にかがやく稲穂に心から喜びを感じる。
そんな両親を見て農業に夢を抱き、2005年に家業を継ぎました。
『子供たちに安心して食べさせられるお米を作ろう。
』私たちはそんな思いから、土の力と太陽の恵み、稲の生命力を生かし、自然の営みに合わせた無農薬栽培に取り組んでいます。
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Shop Name | ショップ | 酵素玄米と自然食の店 たまな商店 |
Price | 商品価格 | 880円(税込み) |